こんなヤツが書いてます
・新人営業マン
・こんなツラしてます ・福岡のインターネットテレビ局でインターンシップしてました ・夢は喫茶店のマスター ・趣味はポストカード集め ・寒くても外で飯を食う ・いつも「いいオトモダチ」 ・やたらゴツイ ・妄想が激しい ・最近藤谷治作品が大好き ・ほっぺフェチ ・コインランドリーLOVE ・スノボだごヘタい ・玄関に卵をぶつけられた ・オフクロの親父ギャグが嫌 ・朝一は必ずコーヒー ・週一でジョグ ・2年半年後には世田谷区民 以前の記事
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2005年 08月 10日
目覚ましはなっていない。 それでも午前6時にしっかりと目を覚ます。 寝苦しかったらしく、首にひっかいた跡が残っている。 何本も重なった線をなぞると少しはれていて、痛い。 べったりとした汗をシャワーで洗い流して、のびきったヒゲをそる。 髪に少し水分を残し、ハードワックスで短いなりにセットする。 わかっちゃもらえないが、コダワリというものはあるのだ。 家の外はあきれかえるくらい晴れている。 家の中はとにかく何かであふれている。 「あふれている何か」を片付ける気になれなかったので、 小説2冊をバッグに放り込んで外に出た。 携帯の画面をのぞくと、まだ7時を少し回ったくらいだった。 太陽の見事な晴れっぷりに似合わず涼しく、 小学生の時に「勉強は朝しましょう」と言われたことをふと思い出した。 夏休みの宿題が無い分大学生は楽だ。 学生最後の夏休みを余計にいとおしく感じる反面、 旅行の予定などほとんど無いことに気づいた。 原チャに10分もまたがれば、バイト先がある天神。 高校の時にあこがれた土地も、3年間も通うと慣れてしまう。 それでも、完璧に「都市」っぽさを感じさせないココは大好きだ。 バイト先のカフェに行くと、通勤客の波はもう落ち着いていて、 「また来たね。」と先輩に笑顔で出迎えてもらえた。 シフトに入ってなくても毎日俺はここに来る。 2階席には喫煙ゾーンと奥に禁煙ゾーンがあり、 あまり分煙効果が期待できなさそうなガラスで区切られている。 縦長い建物で周りは建物で囲まれているので、 通りに面した背の高い窓が一つだけ、禁煙ゾーンにある。 区切りの手前、ギリギリ喫煙ゾーンにいつも席をとる。 窓からの風景よりも、差し込む光で明るい店内を眺める方が楽しいのだ。 猫舌なので淹れたてのアメリカンコーヒーはすぐには口つけれず、 本を読みながら少しづつすすっていくことにした。 読みかけていた1冊目の小説を読んでいく。 登場人物がわからなくなっていたので何度も前のページを読み返す。 「23歳で新入社員」という主人公の境遇は感慨深く、 来年から自分が何を思って働いているのかを何度も想像してみた。 本から目を離した時に初めて隣に人がいることに気づいた。 隣の席の向かい側、対角線上にその人がいたために、 顔を上げただけで目が合ってしまったのだ。 スーツを着た背の高い女の人ですごく姿勢が良いのが印象的だった。 テーブルの上に書類らしきものを並べて何かしていたらしく、 その人も一息ついて顔を上げた瞬間だったようだ。 少しの間顔があってしまい、顔を本に戻すタイミングを逃してしまい、 「これからお仕事なんですか?」と声をかけてしまった。 笑顔で顔を横にふった彼女は俺よりも一個年下だった。 これから就活で面接を受けに行くらしく、 机の上の書類らしきものはSPIの問題集だった。 「試験まで3時間くらいあって、少し落ち着きたかったんだ。」 笑顔には確かに社会人っぽさはなく、あどけなさに満ちていた。 就活の状況やら、最近の悩みなど適当に話したり、 たまには俺は本、彼女は問題集に集中したりして2時間を過ごした。 バスで行くという彼女は店の中が混みあう12時前に席をたった。 お互いありがとうを言って、彼女の姿が階段に消えるところまで目で追った。 2冊目の本を読む前にコーヒーを飲もうとマグカップに手を伸ばす。 アメリカンコーヒーはすっかり冷え切っていた。
by tikyuuhaaokunai
| 2005-08-10 10:13
| 日記
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